「敦煌」といえば、井上靖氏の小説が有名ですが、これを映画化した『敦煌』はご存知でしょうか。
今から25年も前の1988年の作品で、若かりし日の佐藤浩一さん、西田敏行さんらが出演されています。
物語は敦煌・莫高窟に関するある謎に迫ったものです。
映画の舞台は、11世紀の中国、宋の時代。
当時、現在の甘粛省、寧夏回族自治区、内蒙古自治区にまたがる河西回廊の周辺では、西夏王国が勢力を広げていました。
敦煌がこの西夏王国に敗れ滅亡する際に、何者かによって窟の壁に大量の経典が隠されたという歴史の背景に迫る壮大な物語です。
1900年、莫高窟の第16窟の奥に、隠されたもう一つの窟、第17窟(蔵経洞)が発見されました。
中からは大量の経典が発見されたのです。
20世紀最大の発見と呼ばれたこの発見により、世界中に敦煌・莫高窟の名が知られるようになりました。
誰がどのような目的で、これらの大量の経典を隠したのか。
その謎はいまだ解明されていません。
映画では、この謎に対する一つの答えが終盤に出てきます。
莫高窟観光の前に観れば、色々と想像が膨らみ、実際の見学が非常に興味深いものになること間違いなしです。
また、この時代の宋、西夏、ウイグルとの関係も、短い時間で理解できるのも映画の良いところ。
小説に忠実なあらすじになっているので、すでに小説を読んだことがある方にもお勧めです。
映画「敦煌」を鑑賞したら、是非、
ユーラシア旅行社のシルクロードツアーで、実際にこの謎に包まれた17窟をご覧下さい。
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