スラウェシ島のタナ・トラジャの家屋は、舟型の屋根を祖先が来たとされている北の方角に向けて建てられています。トンコナンハウスと呼ばれるこの家は、民族独自の建築です。
中国大陸から舟でやってきたという祖先を敬ってのことだそうです。
また、トラジャの人々は、伝統的な“葬儀”を執り行うことでも有名です。
身分の高い方の葬儀には3年以上かかることもあり、葬儀のために生涯をかけて懸命に働いてお金を貯めるそうです。
キリスト教に改宗した島民も多いのですが、村の洞窟には、舟形の棺桶と十字架が刻まれた棺桶が隔たり無く丁寧に並べてあります。
どことなく日本に似た印象も受けるタナ・トラジャ。
古代日本の風習ととても通じるところもある気がします。
まだ観光客の訪れも少ないこの土地で、自然や命そのものを敬い、大切に想うトラジャの人々の心に触れ、流れる時間にゆっくりと身を寄せてはいかがでしょうか。
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